思い入れのヤケト尾根 | Mineraな日々

思い入れのヤケト尾根

ヤケト尾根01     ヤケト尾根02

    【日原林道の崩壊地点】                【吊り橋の位置を間違えていました】


昨年のリベンジ山行として、この時期に奥多摩の日陰名栗峰につけあげるヤケト尾根がありました。

そしてリベンジを遂行致しました。



数年前雑誌にこのヤケト尾根の事が記載されていて、名称からなのか非常に気になってしまい

かれこれ数年が経ちましたが、心の中では暖めて来ました。


今日は朝から快晴です。当初は泊まりだったのですが昨日の天気により日帰りに変更。

やはり日帰り装備は空身のような感じです。なので無理矢理ボンベと水を持参しました。

昨日は肌寒い雨の中、自宅の引っ越しの準備に一日かり出されてしまい、寒い思いをしました。


昨年夏に偵察していた取り付きまで崩落工事現場を確認しながら進み8時半過ぎには吊り橋に到着。

自分の思い過ごしにだったのですが、実は吊り橋の位置が自分で思っていた位置とは微妙にずれていて

登る尾根のルートも一本となりでした。

思い過ごしとは怖いものです・・・。なのでコンパスを当てても日原川の流れが逆でおかしいなあと・・・。




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       【快適な登りだし】               【今年の山納めにはもってこいの天気】

 

出だしが嫌らしいのかとおもいきや、天候に恵まれた感もありますが、

何も問題箇所もなく進みます。

ここも人気ルートになり、かなり人が入っているのでしょうか。

そして、途中まで巡視路なのか本当に綺麗な高速道路みたいな道です。

お金を払ってもしょうがない感じです。


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    【快適な1247m峰鞍部付近】               【気になる水源巡視路】


しばらく快適に高度を稼いでいると、当初登るのではないかと思っていた尾根とあわせて

1247m峰付近の鞍部に到着です。

ここはなんとも素敵な所で、まさしく幕場にぴったしです。

ブナが思った以上に多いなあと。


ここからはしばらく等高線の間隔も広くなり、だらーっと登っていきます。

陽気も秋のような感じで、皆さんにこにこしながら登っていきます。

途中、巡視路らしき水平路にぶつかります。

相当道は綺麗に鋪装されている感じがします。




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     【快適な薮が出てきます】


ここからが薮が濃くなってきますが、頬にスズタケが触ってほどよい薮でなんとも楽しい限りです。

地面には雪というか霧氷が落ちたものかが落ちていて、いよいよこの辺も冬に近づいています。


でも、この辺のスズタケも勢いが落ちていて数年で枯れてしまうかもしれません。

スズタケボールが出来ていてそれを感じさせます。




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  【最後は多少薮が濃くなります】            【石尾根から富士山が見えません!】


稜線に近づくにつれて薮も少しずつ濃くなっていき、それでも登りはたいしたこともなく、

あっという間に日陰名栗峰の東の肩に出ました。

時間は12時ちょうどぐらいでした。

富士山が望めたらその写真は年賀状にしようと思っていましたが

ちょうど雲があがってきていて富士山は隠れてしまいました。

なので今年の年賀状はポコニャンをイノシシ化粧するしかないでしょうか・・・。



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    【石尾根飛び出し地点】             【ヤケト尾根さん楽しませてくれてありがとう】


今回のヤケト尾根は皆さん本当の楽しんだようでした。

この尾根は秋がいいかもです。ブナの倒木が多く、秋はキノコ尾根となるかもしれません。

来年の秋にまた来ようねと誓いました。

リーダーのビニールゴーグルはなかなかいい感じのようです。

今度、みんなでドイトに行きましょう!



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     【日陰名栗峰にて】                   【鷹ノ巣避難小屋に向けて】


今年の五月以来の日陰名栗峰です。

一応、みなさんと写真を撮って早々に鷹ノ巣小屋に向かいます。

石尾根上には雪というか霧氷が落ちていました。





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     【鹿も集まる避難小屋】               【稲村岩頂上祠には澤乃井カップが】


巳ノ戸の大クビレを通り、避難小屋で皆さんに暖かいウーロン茶を飲んでもらいました。

その時に同行の方の20年前のエアリアを見てわかったのですが、

かつて巳ノ戸大クビレから稲村尾根の下部まで道が沢沿いに道が延びていたようです。

ヒルメシクイのタワからの鷹ノ巣尾根とクロスする感じのようです。

現在は廃道扱いですが、近い将来巡ってみたいです。


鷹ノ巣山までぜいぜい言いながら登って稲村岩尾根で一気に下降ですが

リーダーが稲村岩に登りたい!とおっしゃったので

是非是非行きましょうと。私も一度も行ったことがないものですし。

基部にザックをデポして、10分ほどで頂上へ、金峰山南の八幡山のような感じです。

頂上には男性は一人望遠鏡のようなもので静かに眺めていました。

それにしても日原集落が小さく見えます。

集落の人達はここへ農作物の豊作を占ったようです。

そして、この稲村岩には鍾乳洞があるようで、帰りにリーダーから入り口を教えてもらいました。





ヤケト尾根17 【男性が静かに望遠鏡で日原集落を眺めていました】


帰りは私にとって今年最後の登りとなる、最後の核心?巳ノ戸橋からの登りをこなして

日原林道入り口の渓流センター脇の車まで15分歩きました。

私にとってはこの山行が今年の山納めと決めていたので

今年の山行を思い出しながら歩いていました。

山復帰は来年の3月ぐらいでしょうか。


さあ、これから自宅の引っ越しと、茶室の茶会の準備で数ヶ月時間を費やすこととなります。


今年は事故もなく山に入ることができて良かったです。にゃー