釜蛭釘が打たれる
いよいよ吊り釜用の釜蛭釘が打たれます。
この蛭釘の名前の由来は、じめじめした山域に生息する
吸血ヒルくんの姿に似ていることからのようです。
山登りをするものにとって、ヒルは天敵で、
私も今年の谷川のヒツゴー沢でヒルの大襲来にあい、タイガーバームで撃退しました。
この蛭釘のふくらんだ感じは人間の血を吸ったあとの姿と思われます。
そんなグロテスクな話はおいといて、
茶室造営の核心ともいえる釜蛭釘はいともあっさり打たれました。
【水屋方向に向いています】
この釜蛭釘は裏千家では下座(茶道口)方向に蛭の頭(先端)が向くようにします。
蛭釘を実際に打つ位置は、炉の芯から少しずれた位置でないと
鎖や竹自在をおろしたときに芯からはずれてしまうので
【しっかり補強されています】 【釜蛭釘上部です】
そして、一番難しいのはこの補強なのですが
釜+お湯が入った重さで耐えられる程の補強を天井裏で施さなくてはいけません。
覗いてみると、かなりしっかり補強をしていて、力が分散するようになっています。
また、蛭釘の固定方法は平ワッシャーのようのものの上に銅の楔を打ちこんだ感じです。
それも無難におさまっています。大工さん流石です。
これだったら釜+お湯でも抜けることはないかと思います。
【畳屋さんが寸法採取】
途中から畳屋さんが来ました。
見たこともなり角パイプのような尺定規をつかって寸法をとっていきます。
畳屋さんは流派についてしきりに心配していて、
畳の縁の寸法を特に気にしていました。
私も心配になったので先生に連絡して確認したところ、通常の27mmにしました。
とにかく、炉の為に床に穴を開けて、炉縁の位置をフィックスしないと
実際には製作には入れないことが判明して、明日すぐに床に穴を開けましょうと。
最後にまたまた今日のポコニャンです。
朝、散歩に連れて行ってもらってご機嫌のようです。
最近運動してないからね!