予想外の和紙壁
【茶室壁にいよいよ和紙が貼られます】 【目地が有機的です】
いよいよ壁に和紙を貼り始めました。
和紙の貼り方に関してはかなり紛糾したのですが、私が部屋の寸法に対して
4等分の均等割付にして欲しいと意見を通しました。
当初は定尺をそのまま使用する予定でしたが、それでは最後の1枚が寸法が半端となり
空間として非常に異質なものとなってしまうと危惧しました。
色々頭の中では想像をしていたのですが
実際に貼っていくと、予想外の結果となりました。
手漉きの和紙なので、これが逆にいい方向となりました。
目地がまっすぐにでないのです!
非常にランダムであり、有機的な直線となるのです!
これがいい風合い醸し出してくれます。
また黄土のような凹凸がある和紙なので非常に存在感はあります。
さすがに高い和紙の事はあります。
これにより、この茶室の全体像が見えてきました。
想像以上の素敵な茶室になりそうです。
左官仕上げにしなくてよかったと思います。
【2段腰張りもこんな感じで】 【窓回りが意外と面倒くさい】
2段張りの腰張りはこんな感じで貼っていきます。
最下段の黄土和紙は実際は隠れるのですが、本来左官の上に腰張りを貼っていくので
その辺は忠実に行っていきます。
窓枠付近の和紙の加工は難しく、職人さんと細かく打ち合わせしました。
非常に頭のいい職人さんなので話しているこちらも安心できました。
これは水屋の扉です。この上に和紙を貼ってきます。
本来は太鼓襖なのですが、軽くてポコニャンがあけてしまうかもしれないのでこうしました。
手がかり部分は太鼓襖の意匠を汲み入れました。
そんな時ポコニャンはのんきにi-Podで音楽を聴いていました~
Cat's EYEでも聞いているのでしょうか。
余り音に関しては文句を言わないのか静かに聞いていました。
ポコニャンさん、水屋の扉は重いから空けられないよね!