Mineraな日々 -3ページ目

峰羅庵にて打ち合わせ練習会


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  【ポコニャンも少し慣れました】     【テラスにて歩行訓練】


日曜日は来月の峰羅庵の茶席開きの打ち合わせを行いました。


ようやく新居に慣れたらしいポコニャンですが、

はじめてFRPグレーチングの上を抜き足差し足の匍匐前進で歩きました。


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      【躙口にて】                       【喜久月の主菓子を頂く】


家で下火の準備をして助炭をかぶせていたら根津駅での待ち合わせに遅れそうになってしまい

走って駅まで向かうとお姉様方はお待ちしておりました。

そのまま、谷中 喜久月に向かい、主菓子をなんと全種類購入しました。

9種類端から端までです!


当日を想定して躙口から入って頂きました。

一応問題なく、潜れそうです。


練習では時代物?の姥口の釜を使っているのですが、ようやく錆も落ち着いてきて白湯も美味しいです。

当日は他の釜にする予定です。

喜久月の主菓子は実ははじめて頂くのですが

本当に美味しかったです。

昆布巻という銘のお菓子は本当に不可思議なもので、昆布は黒糖でした。

やはり、今後は喜久月が茶会の主戦製菓となりそうです。





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     【初めての峰羅庵での客】               【自作の茶碗 「無花果」】


茶会を想定して、その道具を使用して島台の重ね茶碗の練習を行いました。

実に2時間通しのお点前となりましたが、なんとも充実した時間でした。

最後には先輩のお姉様に薄茶点前をして頂きました。

座ってふと思ったのですが、峰羅庵で客として座るのははじめてで

なんとも新鮮な気持ちとなりました。






初稽古で初後炭

後炭01 【後炭手前】


昨日は本年の初稽古となりました。

そして初稽古は初めての後炭手前でした。


初炭とはある意味動きをかえているということは頭の片隅には残ってはいたのですが

実際にお稽古をうけてみると、なんとも合理的で納得のいく後炭でした。


写真には香合が写っていますが、これは使わないで、匙香といって熱灰にそのままぽとんします。


先日オープンハウスにて、炭を入れてみたのですが、

3時間後に胴炭がいい感じに燃えていて、火箸でつついて割れたのですが

実際には割れない場合もあり、この際は輪胴は別の場所にいれるようです。

とにかく釜をあげてみないとわからないのです。

んー奥が深いです。



後炭02 【薬缶君と竹蓋置】


この薬缶と蓋置のセットが本当に好きです。

この写真もお稽古が終わってから、薬缶くんのみの単独撮影ですが、

本来はこの奥に釜が畳の上に座っています。

茶巾での清め方もなんとも印象的で素敵です。


後炭は難しいですが、実際の炭で実際にお手前したいものです。


今年は茶道を軸とした一年にしたいと思います。

浜離宮庭園にて藪内流茶会


浜離宮04 【浜離宮と電通ビル】


1月3日は引っ越しの準備の合間に、自身にとって毎年恒例の

浜離宮の新春庭園めぐりです。

毎年、茶道の藪内流のお作法が拝見することができ、

今年も茶席にてやっているか心配でしたが

今年も無事、芳梅亭にて茶席がもうけられていました。

茶券は放鷹術をやっているすいているとき取ってしまいました。




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     【鷹が全く動きません!】                【女性の鷹匠です】


この放鷹術は江戸時代から浜離宮で行われていたもので

鷹匠と呼ばれる方たちが行っていました。

これも毎年恒例で、これを見ると正月だなあと実感します。


ハンチング帽をかぶってしゃれた恰好をしていますが、

女性の鷹匠がいたのでびっくり!!

鳩が何匹も鷹の餌食になってしまいました~


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     【芳梅亭にて藪内流茶席】             【なんとも印象的なお点前でした】


そそくさと芳梅亭に行き、外人の方が知らぬままに正客になっていました。

この藪内流は本当に珍しく、お点前は多分この正月の席でしか

拝見することはできないと思います。

作法も自身の裏千家とは全く違うことばかりで、

骨格にあるのは、「鎧を着たままの作法」なのです。

なので柄杓でお湯を汲む時も全く違う動きですし、

柄杓を置く位置も全く違います。

帛紗で棗を清める際も刀で棗を切り落とす感じで清めていきます。

毎年見ているのですが、本当に心が清くなるような感じです。

写真の棗もなんとも扱いずらい中次のようです。

水指は鸚鵡水指といって、共蓋の蓋の頭に鸚鵡がもようされています。

これは正月には「おめでとうございます」と鸚鵡返しのように繰り返され

鸚鵡がおめでたい象徴のようです。



浜離宮06 【水上バスで一路浅草へ】


そして、今日は天気もよく、時間もあったので

そのまま旧ポンポン蒸気で浅草まで行ってみました。

海鳥なのかいつまでもついてきました。

船は40分のクルーズだったですが、思ったより混雑してなく快適でした。


浜離宮05    浜離宮01

     【仲見世通りは全く動かず】             【伝法院前のデンポちゃん】


浅草はやはり混んでいました。

浅草寺へのメインストリートは全く動かない状態です。

天丼で有名な大黒屋も大行列でした。


伝法院の前でなんともかわいい錆柄の猫ちゃん発見!

デンポちゃんと名付けました。

初代ポコニャンにそっくりで、今年もいい猫様に出会いそうです!


今日は新居からブログを書いています。

ようやくネットも開通して明日いよいよ引っ越しとなります。


根津の生活も今日が最後となります。


オープンハウス


オープンハウス03 オープンハウス05

  【オープンハウスに間に合いました】              【ロウバイ・薮椿】


明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い致します。

今年は、この茶室を前にして思うのですが、登山より茶道に重点を置いて過ごしていくこととなりそうです。



昨年12月30日に自宅におきまして設計士の方や近所の方を交えてのオープンハウスが開催されました。

総勢60名以上は来訪したと思います。

食事、お酒などの準備が本当に大変で、片づけが終わったのは23時前でした。


茶室も竹台子を出し、茶花も前日に購入してきて

当日、ロウバイと薮椿をはじめて入れてみました。

余ったロウバイは各部屋に置いてみました。


オープンハウス04 オープンハウス06

【水屋は本格的な材料となってしまいました・・・】


水屋にも道具をそれなりに置いてみました。

釜も無事かけることができ、湿灰も篩いにかけて炉中に入れました。



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      【階段脇にもロウバイを】               【峰羅庵初めてのお点前】


ロウバイはこんな感じで階段横にも置いてみました。

当初は着物で対応する予定だったのですが、色々な方が見えられるので

「なんで着物と袴をはいているんだ!」と思われてしまうので

普通の洋服とあいなりました。


人が少なくなった夕方にはじめて炭を炉にくんでいきます。

お客様にも簡単にお点前をして薄茶を出しました。

峰羅庵にとっての正客は親戚の方で30年前に裏千家でならわれていたそうです。

以前、その方より素敵な茶箱を拝領致しました。


皆様喜んでいらっしゃったのでほっとしました。

近所のお寺の表千家の先生も来られて、楽しく歓談させていただきました。

今度は、表千家の先生の茶室に行くこととなりました。







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     【炭がはじめて入ります】               【いい感じに沸騰しています】


炭手前は簡単に行ったのですが、無事炭も入り

湿灰もいい感じでできあがったいたのか火もいい感じにつき

沸騰するぐらいになり濃茶にもってこいの状態でした。

能登・珠洲からえんやらこんやらもってきた「さか本 灰」は本当にいい味を出してくれています。

また珠洲に伺った際には灰をいただければと思います。


袋で灰を買うより、何回も篩いをかけて大事に造った灰というものは本当に財産なのだなあと。

灰はポコニャンよりも大事です!

ポコニャン、この灰をトイレと勘違いしたら野良猫一直線です!


とにかく、無事茶室 峰羅庵が完成して

お客様におもてなしをすることができて、本当にほっとしております。


翌日は疲れて茶室には足が向きませんでした。

峰羅庵竣工

茶室完成1229-01


峰羅庵がようやく完成致しました。

昨日にほぼ完成して、29日は1日道具をそろえたり、

灰を入れて釜を据えたり、茶花を取りにいったりと本当にばたばたした1日でした。

水屋は道具であふれかえってしまいました。


明日、30日はオープンハウスという催しもので

設計士の方や近所の方々を招待するものです。


なので、竹台子をだして道具をそれなりにそろえてみました。


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写真の中央の茶入は自作の百壽文錦   黒釉勢高茶入 「うたた寝」です。

この日の為に百寿文錦としました。


茶入を造る


また、水指も自作の一重口の水指となります。

それにしても、ダウンライトのみの照明ですが、お点前するのに問題の照度です。


明日は、炭も入れてどんな感じなのかためしてみたいと思います。

オープンハウスの最後あたりにこっそりと限られた人達を簡単な茶会をしたいと思っております。


構想2年の茶室ですが、本当に素敵な茶室「峰羅庵」となりました。


峰羅庵はクライマックスへ

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   【照明がいよいよつきました】


茶室に照明も入り、いよいよクライマックスです。

茶室には3個のダウンライトと電球色の蛍光灯がついています。

ダウンライトが明るすぎないか懸念していたのですが、

ちょうどいい照度です。

まだ点前畳上部のライトがついていないので、最終的なライティングではないです。




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      【躙口も完成】                     【炉壇回りはまだ施工があります】


躙口のハンドルと鍵もようやく設置されました。

これでセキュリティも大丈夫です。


炉壇回りの床下にも電源コンセントを付けてもらいました。

また、なんと炉縁も作ってもらいました!
これはウィング式電熱器用の炉縁となります。

この施工は明日にでもできるかと思います。

これにより、畳の上の電熱器のコードをはわせなくても大丈夫となります。

多分、このような施工をしている茶室はいまだかつてないかと思います。

とにかく野々田式の切り替え電熱器を使いたくなったのです。

高すぎますから~。


茶室1225-05 【表情が一変した峰羅庵】


エアコン下にもルーバーが設置されました。

このあと竿縁天井と同じ茶色に塗ってもらいます。


それしても照明というものは怖い物で、今までみてきた茶室と全く違う空間となりました。

また、黄土風の和紙もなにか黄金色に見えてしまいます。


和紙にしたのは失敗かと思っていたのですが、怪我の功名でした。



茶室1225-06 【ポコニャン用猫扉】


そして、ポコニャン用の猫扉も設置されました!

扉下部にこのような猫扉をつけました。

これで、ポコニャンは手や頭を使って自由に出入れができるのです!

ポコニャンよかったね!

でも、茶室と私の部屋にはこの扉はないからね!

今年最後の花月【壷荘付花月・軸荘付花月】

花月1224-01 【茶壺の出番です】


クリスマスイブの24日は今年最後の花月お稽古となりました。

家の新築作業も有る程度めどがたったので参加する事となりました。


先月に引き続き、壺荘付花付と初めての軸荘付花月となりました。


亭主からの「折据お回し下さい」のあとに「月」があったた人はこの壺荘付花月で主役となります。


3服の間に真、行、草の結びをしないと御抹茶を飲める権利が発生しません。

皆さん真剣です。

私も昨日家のザイルで練習しました。


私は運がいいのか悪いのか2回目のお稽古で「月」があたりました。




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     【初めての軸荘付花月】               【扇子でかけるのが大変です】


軸荘付花月では私が「月」となってしまい、主役とあいなりました。

小習いの軸荘を先日行ったので、なんとか頭に残っていましたがなかなか難しいです。

扇子で挟み込むのがなかなか難しいです。




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      【緊張の一瞬です】


軸もくせ直しで何回も折り返さなくてはいけないようです。

本当に軸の扱いは大変です。



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     【楽しいクリスマスケーキ】


その後はクリスマスイブということで先生が神楽坂の不二家でケーキを買って頂きました!

先生が楽しみにされていたようです!私も久々にこの形のケーキを見ましたが楽しいものです。

できればチョコがペコちゃんではなくてポコちゃんがよかった・・・。あっそんなのないのか~。

それにしても、久々のクリスマスケーキは美味しかったです!



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     【亭主で「月」と大当たり】                 【無心で結んでいきます】


その後はまたまた「月」となり、壺を抱え込むこととなりました。

右の写真は席に私一人ですが、皆さん写真を撮られていたのでいなくなってしまいました~。

これは花月の写真ではないです。あしからず~。

今年一年は例年に比べ茶道に力を入れたつもりです。

茶室ができる来年は自分の軸を茶道におくつもりです。

登山は茶道の為に登る予定です。

美味しい水をとるため・・・。茶花をとるため・・・。


来年からは登山に対する接し方を180度変更すること先日決定しました。

しがらみには私はむかないものかもしれないと・・・。

予想外の和紙壁

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 【茶室壁にいよいよ和紙が貼られます】             【目地が有機的です】


いよいよ壁に和紙を貼り始めました。

和紙の貼り方に関してはかなり紛糾したのですが、私が部屋の寸法に対して

4等分の均等割付にして欲しいと意見を通しました。

当初は定尺をそのまま使用する予定でしたが、それでは最後の1枚が寸法が半端となり

空間として非常に異質なものとなってしまうと危惧しました。


色々頭の中では想像をしていたのですが

実際に貼っていくと、予想外の結果となりました。

手漉きの和紙なので、これが逆にいい方向となりました。

目地がまっすぐにでないのです!

非常にランダムであり、有機的な直線となるのです!


これがいい風合い醸し出してくれます。

また黄土のような凹凸がある和紙なので非常に存在感はあります。

さすがに高い和紙の事はあります。


これにより、この茶室の全体像が見えてきました。

想像以上の素敵な茶室になりそうです。

左官仕上げにしなくてよかったと思います。

私はいままでこのような茶室は見てきたことはありません。


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   【2段腰張りもこんな感じで】                 【窓回りが意外と面倒くさい】


2段張りの腰張りはこんな感じで貼っていきます。

最下段の黄土和紙は実際は隠れるのですが、本来左官の上に腰張りを貼っていくので

その辺は忠実に行っていきます。

窓枠付近の和紙の加工は難しく、職人さんと細かく打ち合わせしました。

非常に頭のいい職人さんなので話しているこちらも安心できました。



茶室1223-06 【水屋の引き戸扉】


これは水屋の扉です。この上に和紙を貼ってきます。

本来は太鼓襖なのですが、軽くてポコニャンがあけてしまうかもしれないのでこうしました。

手がかり部分は太鼓襖の意匠を汲み入れました。


poko1223 【音楽を聴く?猫】


そんな時ポコニャンはのんきにi-Podで音楽を聴いていました~

Cat's EYEでも聞いているのでしょうか。

余り音に関しては文句を言わないのか静かに聞いていました。


ポコニャンさん、水屋の扉は重いから空けられないよね!

いよいよ水屋が

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       【本格的な水屋】


茶室造営工程は水屋まで進みました。

本所にある銘木店に発注したようで、予想以上の材料を用意してくれました。

私はここまで本格的な水屋は考えていなかったのですが・・・。

はじめて板を茶碗の形のように抜いた「力板」というものを見ました。

このあと、銅でまわした水路盤と銅製の蛇口がつきます。


水屋釘は今日位置を指示しました。


それにしても本格的な水屋です。最上部には戸棚も付いています。



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     【紆余曲折の竿縁天井】                【柳釘を施工する楊枝柱】


点前畳の天井は様々な変更のあった竿縁天井です。

私自ら買ってきた竹も意匠としていい感じにおさまっています。

やはり蒲の材料のみではおかしかったです。


真ん中にはエアコンが設置され、これらは黒子のように黒くぬり

すのこ状のルーバーをつけてエアコンは隠れてしまいます。


床のか勝手口側につける柳釘用の楊枝柱も加工してもらいました。

これも私のわがままでした。






茶室1222-04 【和紙風の天井照明】


蛍光灯に関しては、天井に面一で、和紙風の板が設置されました。

天井が低いのでこれはちょうどいいです。


土曜日はいよいよ最後の佳境で、和紙貼りとなります。

これによって峰羅庵の全容が見えてきます。


あともう少しです。

茶道具はダンボール20箱ぐらいになりました。

会社などにも茶道具を仮置きしていたのですべて集める予定です。

今年の1月からじわじわと買いそろえてきました。

いよいよこの道具達の出番です。

自作の茶碗や水指などもどれを使うか迷ってしまいます。




三閑蛙蓋置を拝領

蛙蓋置 【三閑人ならぬ三閑蛙 と蛙香合】


今日は仕事帰りに江古田の陶房に行ってきました。

そして、今年の春から先輩にお願いしていた蛙の蓋置と香合が完成して置き手紙と共においてありました。


先輩と言っても20代半ばの女性なのですが、

なんと私と同じ姓なのです!

私の名前は●川で今まで同じ姓の人には会ったことがなかったのですが

最初にこの陶房に来たときに、この子のお兄さんですか?と言われてしまいました。


それも兄の名前に「子」が付いた名前なのです!

でこかで血が繋がっているのでしょうか?

彼女はとてもセンスがあって、作品には蛙をモチーフにしたものが多いです。


なので、三閑人ならぬ三閑蛙を製作依頼致しました。

茶室ができるのが年末だから年末まででいいですよ~と。

しばらく教室にも顔を出していなかったので、忙しくて忘れているのかなあと思っていると

なんと置き手紙を一緒に置いてあったのです!

ちゃんと覚えてくれていました!


それも、家の電動轆轤と窯を買ったようで、それで造ったみたいです。

100万近くかかったのではと・・・。凄いです!


香合も素敵です。

三閑蛙蓋置は6月に使う予定です。

香合は風炉の時期には陶器は使わないので

炉の時期になってしまいますが、

なにかにかこつけて炉の季節に使いたいと思います。


なんとも素晴らしい由緒となりそうです。

道具を使っているときにいろんな事を連想できる事は本当に素敵だなあと。