Mineraな日々 -4ページ目

自宅最終検査にて

検査 【隣のお寺の境内からの自宅】


昨日、20日に自宅の最終検査がありました。

設計士の方、現場監督の方などかなり大勢での検査です。

といっても、まだ工事は完了していなく、工具の音が聞こえる状態です。

茶室はいよいよ水屋工事に入っている状況です。


引き渡しは28日になり、あと一週間ですが、なんとか間に合いそうです。


色々とありましたが、なんとか丸く収まりそうです。


茶室に関しては22日に壁の和紙を貼るようなので、夜にちょっと確認しにいこうかと。

水屋は来週以降の完成なので、水屋釘などの指示を最後にしなくてはいけません。


これでひとまず、落ち着いて仕事ができそうです。



茶室に対する考え方

茶室1215-01     茶室1215-04

     【床に炉壇がはまりました】


茶室造営はようやく炉壇が床に設置されました。

野々田式のぼったくりのような高価な炉壇受けを使用して

銅製炉壇を置き、炉縁をおいております。

畳の厚さが30mとイレギュラーの為、炉縁の面とあわせるのが大変で

床に埋め込むような感じとなりました。


位置も釜蛭釘から鎖が真ん中に落ちていて、完璧です。



茶室1215-02     茶室1215-03

  【無双釘の位置を決め直します】


床の無双釘は一度決めたのですが、

お花を持ってきて入れてみたのですが、

どうも高いようで、下に下げてもらいました。

やはりお花を置いてみないとわからないです。


ここまでなんとか順調だったのですが、問題点が色々出てきました爆弾


・天井の竿縁天井の施工方法を間違える→すべてはがしてやり直ししてもらいました。

・あれほどいったのに花蛭釘をつけるのを忘れる

・20日の建物全体の立ち会い検査に全く間に合わない。


今回よーくわかったのは、大工さんは口頭で伝えては駄目であること。

大工さんや職人さんの言いわけはいつも「図面通りにやった・・・」

私の仕事でも工場はいつもこれを捨てぜりふで言います。というか逃げ口なのでしょうが・・・。

必ず図面で指示をしましょう。


私自身を仕事時間を削ってまで現場で立ち会っているのですが、

この状況はかなり悲しくなってしまいました・・・。

茶道、茶室への情熱が私のみで他の方たちはなにも感情をもっていないようです。


30日のオープンハウスでお点前をする予定だったのですが、

少し考させられる事となりました。

この日に訪れる人はお茶には感心がない方ばかりですから。

茶道に対してすべての人が好感を持っていないかもしれません。


まあ、待ったなしでここまで来たのですから、なんとか軌道修正して納得のいく茶室を造営したいと思います。

物事は常に簡単には進捗はしないものです。

仕事でいつも味わっている事なので・・・。

山でも、陶芸でも、猫見つけでも・・・。


床にようやく穴が開く

床開け01 床開け02

   【あける位置を決めていきます】               【いよいよ入刀です】


今日の朝からいよいよ床の炉用の穴が開けられました。

もうまったなし状態で、畳を入れるために早急にお願いしました。


畳の寸法から追いかけて、炉縁の位置をフィックスし、まずその部分をきりかきます。




床開け03     床開け04

        【最後は鋸で】                  【無双釘の位置を蹲るで決める】      

 

開ける最後の工程は鋸です。

その間に床壁の無双釘の位置を決めました。

自分で造った信楽の蹲るや先生からいただいた竹で造った竹入を使っての位置決めです。

当然、付ける位置というものは寸法として決まってなく、

いくつかの高さに仮置きして、床に座って見てみました。

蹲ると竹入では高さが違うのでどちらかに合わせなくてはいけません。

これだ!という位置が決まったので指示をしました。



床開け05     床開け06

       【穴が開きました!】                【炉壇もおさめてみました】


そうこうしていると床に穴がきました!

通常の根太を張り巡らす工法ではなく、アジャスターのようなもので支えているので

かなり空間が床下にはあります。

なので、この空間を利用して床下収納に使えそうです。

畳みの高さが30mmとイレギュラーなので、右の写真より更に下に潜り込ませないと

畳みと炉縁の面があいません。

この施工は今日の夜わかるかと思います。

信頼出来る大工さんなので、大丈夫かと思います。


そして、ちょうどこの炉の床下付近に電源をはわせてくれたので

ちょっと考えて、自作のウィング式電熱器を使う際に畳みの上に配線がでないように工夫したいと思います。


ウィング式炉用電熱器


ウィング式炉用電熱器完結編 



とにかくあと1週間です。

毎日チェックしに行きます!

釜蛭釘が打たれる

 

茶室1214-01 【いよいよ釜蛭釘がうたれました】


いよいよ吊り釜用の釜蛭釘が打たれます。

この蛭釘の名前の由来は、じめじめした山域に生息する

吸血ヒルくんの姿に似ていることからのようです。

山登りをするものにとって、ヒルは天敵で、

私も今年の谷川のヒツゴー沢でヒルの大襲来にあい、タイガーバームで撃退しました。

この蛭釘のふくらんだ感じは人間の血を吸ったあとの姿と思われます。



そんなグロテスクな話はおいといて、

茶室造営の核心ともいえる釜蛭釘はいともあっさり打たれました。


茶室1214-03     茶室1214-05

     【水屋方向に向いています】           



この釜蛭釘は裏千家では下座(茶道口)方向に蛭の頭(先端)が向くようにします。

蛭釘を実際に打つ位置は、炉の芯から少しずれた位置でないと

鎖や竹自在をおろしたときに芯からはずれてしまうので

実際に鎖を持参して位置を指示しました。



茶室1214-04     茶室1214-02

     【しっかり補強されています】               【釜蛭釘上部です】


そして、一番難しいのはこの補強なのですが

釜+お湯が入った重さで耐えられる程の補強を天井裏で施さなくてはいけません。

覗いてみると、かなりしっかり補強をしていて、力が分散するようになっています。


また、蛭釘の固定方法は平ワッシャーのようのものの上に銅の楔を打ちこんだ感じです。

それも無難におさまっています。大工さん流石です。

これだったら釜+お湯でも抜けることはないかと思います。

茶室1214-06 【畳屋さんが寸法採取】


途中から畳屋さんが来ました。

見たこともなり角パイプのような尺定規をつかって寸法をとっていきます。

畳屋さんは流派についてしきりに心配していて、

畳の縁の寸法を特に気にしていました。

私も心配になったので先生に連絡して確認したところ、通常の27mmにしました。


とにかく、炉の為に床に穴を開けて、炉縁の位置をフィックスしないと

実際には製作には入れないことが判明して、明日すぐに床に穴を開けましょうと。


poko1214 【ポコニャンるんるん】


最後にまたまた今日のポコニャンです。

朝、散歩に連れて行ってもらってご機嫌のようです。

最近運動してないからね!

新宿ピットインで夢心地

ピットイン02 【新宿ピットインにて】


昨日は新宿ピットインでのジャン・フィレップ・ヴィレ トリオのコンサートでした。

新宿の世界堂から少し進んだ所にあるピットインですが、

これぞジャズバーだなあと。


スコッチウィスキーを一杯もらい席に着きます。

数十席くらいで本当に骨の髄まで音色に浸れそうです。


ピットイン01


11時ぐらいまで演奏は続きましたが、本当に夢の中にいる感じで

目を閉じてしまうと寝てしまうくらいでした。


このトリオはリーダーであるジャン・フィリップ・ヴィレのベースが主体となったトリオで

ピアノのパフォーマンスが凄くて、音の魔術師のような感じでした。

CDではなんでこんな音が出ているのかと思った事が判明してすっきりしました。


澤野工房




ポコニャン1212 【マフラーポコニャン】


家に帰るとポコニャンが机の上でうとうとしていたので

マフラーを付けてみましたが、それでもうとうとしていて全く取ろうとしませんでした。


いよいよ佳境へ【峰羅庵】

茶室1212-01【床に使う材料】


12月末には自宅新築も引き渡しとなるのですが、

茶室造営のみが遅れています。というか面倒くさいのか大工さんが後回しにしています。

今週からいよいよ茶室が本格的に進むようで、

私も毎朝現場にチェックに行っております。


今日はいよいよ床の間の板を設置するようです。

踏込床としたので床は畳みではありません。

これだと、花入の真、行、草によって使い分けなくいいので楽かと。

それにしても定尺材料の三分の一しか使わないでもったいないので

残りは残してもらって他になにか使おうかと。




茶室1212-02     茶室1212-03

   【テラスから躙口と床窓】


外の躙口付近はだいたいできあがっています。

アルミ製躙口にはまだ把手がついていないですが、

なんとか躙って入ることができました。

後は、躙口したに踏み台を置かなくてはいけません。


茶室1212-04 【まだまだです】


内部はまだこんな感じで、写真の右側が床で、かなり狭いですが、

茶壺がのるぎりぎりの寸法です。

窓の右側には換気扇となる排気口があります。

これで、炭を使った際も一酸化炭素中毒にはならないはずです。

自身が体験した経験から床ぎりぎりに排気を施さないと意味をなさないのです。


茶道口がその床の右にあり、下座床となるので

掛花釘や花蛭釘などは通常と反対の位置となります。

14日には畳屋さんがくるので、その際に床に炉壇用に穴をあけてしまいます。

なのでその時は現場でつきあう覚悟です。



poko1212 【もうすぐ引っ越しですよ!】


最後に久々のポコニャンです。

仮住まいでカゴに入って暖房の前でぬくぬくしています。

一日寝てばかりです!!


このポコニャンの為に家中の扉の下部には「猫扉」を付属する予定です。

でも茶室はポコニャンは立ち入り禁止です。

茶室に入ったら野良猫一直線ですよ!!ネコ

  

思い入れのヤケト尾根

ヤケト尾根01     ヤケト尾根02

    【日原林道の崩壊地点】                【吊り橋の位置を間違えていました】


昨年のリベンジ山行として、この時期に奥多摩の日陰名栗峰につけあげるヤケト尾根がありました。

そしてリベンジを遂行致しました。



数年前雑誌にこのヤケト尾根の事が記載されていて、名称からなのか非常に気になってしまい

かれこれ数年が経ちましたが、心の中では暖めて来ました。


今日は朝から快晴です。当初は泊まりだったのですが昨日の天気により日帰りに変更。

やはり日帰り装備は空身のような感じです。なので無理矢理ボンベと水を持参しました。

昨日は肌寒い雨の中、自宅の引っ越しの準備に一日かり出されてしまい、寒い思いをしました。


昨年夏に偵察していた取り付きまで崩落工事現場を確認しながら進み8時半過ぎには吊り橋に到着。

自分の思い過ごしにだったのですが、実は吊り橋の位置が自分で思っていた位置とは微妙にずれていて

登る尾根のルートも一本となりでした。

思い過ごしとは怖いものです・・・。なのでコンパスを当てても日原川の流れが逆でおかしいなあと・・・。




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       【快適な登りだし】               【今年の山納めにはもってこいの天気】

 

出だしが嫌らしいのかとおもいきや、天候に恵まれた感もありますが、

何も問題箇所もなく進みます。

ここも人気ルートになり、かなり人が入っているのでしょうか。

そして、途中まで巡視路なのか本当に綺麗な高速道路みたいな道です。

お金を払ってもしょうがない感じです。


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    【快適な1247m峰鞍部付近】               【気になる水源巡視路】


しばらく快適に高度を稼いでいると、当初登るのではないかと思っていた尾根とあわせて

1247m峰付近の鞍部に到着です。

ここはなんとも素敵な所で、まさしく幕場にぴったしです。

ブナが思った以上に多いなあと。


ここからはしばらく等高線の間隔も広くなり、だらーっと登っていきます。

陽気も秋のような感じで、皆さんにこにこしながら登っていきます。

途中、巡視路らしき水平路にぶつかります。

相当道は綺麗に鋪装されている感じがします。




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     【快適な薮が出てきます】


ここからが薮が濃くなってきますが、頬にスズタケが触ってほどよい薮でなんとも楽しい限りです。

地面には雪というか霧氷が落ちたものかが落ちていて、いよいよこの辺も冬に近づいています。


でも、この辺のスズタケも勢いが落ちていて数年で枯れてしまうかもしれません。

スズタケボールが出来ていてそれを感じさせます。




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  【最後は多少薮が濃くなります】            【石尾根から富士山が見えません!】


稜線に近づくにつれて薮も少しずつ濃くなっていき、それでも登りはたいしたこともなく、

あっという間に日陰名栗峰の東の肩に出ました。

時間は12時ちょうどぐらいでした。

富士山が望めたらその写真は年賀状にしようと思っていましたが

ちょうど雲があがってきていて富士山は隠れてしまいました。

なので今年の年賀状はポコニャンをイノシシ化粧するしかないでしょうか・・・。



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    【石尾根飛び出し地点】             【ヤケト尾根さん楽しませてくれてありがとう】


今回のヤケト尾根は皆さん本当の楽しんだようでした。

この尾根は秋がいいかもです。ブナの倒木が多く、秋はキノコ尾根となるかもしれません。

来年の秋にまた来ようねと誓いました。

リーダーのビニールゴーグルはなかなかいい感じのようです。

今度、みんなでドイトに行きましょう!



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     【日陰名栗峰にて】                   【鷹ノ巣避難小屋に向けて】


今年の五月以来の日陰名栗峰です。

一応、みなさんと写真を撮って早々に鷹ノ巣小屋に向かいます。

石尾根上には雪というか霧氷が落ちていました。





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     【鹿も集まる避難小屋】               【稲村岩頂上祠には澤乃井カップが】


巳ノ戸の大クビレを通り、避難小屋で皆さんに暖かいウーロン茶を飲んでもらいました。

その時に同行の方の20年前のエアリアを見てわかったのですが、

かつて巳ノ戸大クビレから稲村尾根の下部まで道が沢沿いに道が延びていたようです。

ヒルメシクイのタワからの鷹ノ巣尾根とクロスする感じのようです。

現在は廃道扱いですが、近い将来巡ってみたいです。


鷹ノ巣山までぜいぜい言いながら登って稲村岩尾根で一気に下降ですが

リーダーが稲村岩に登りたい!とおっしゃったので

是非是非行きましょうと。私も一度も行ったことがないものですし。

基部にザックをデポして、10分ほどで頂上へ、金峰山南の八幡山のような感じです。

頂上には男性は一人望遠鏡のようなもので静かに眺めていました。

それにしても日原集落が小さく見えます。

集落の人達はここへ農作物の豊作を占ったようです。

そして、この稲村岩には鍾乳洞があるようで、帰りにリーダーから入り口を教えてもらいました。





ヤケト尾根17 【男性が静かに望遠鏡で日原集落を眺めていました】


帰りは私にとって今年最後の登りとなる、最後の核心?巳ノ戸橋からの登りをこなして

日原林道入り口の渓流センター脇の車まで15分歩きました。

私にとってはこの山行が今年の山納めと決めていたので

今年の山行を思い出しながら歩いていました。

山復帰は来年の3月ぐらいでしょうか。


さあ、これから自宅の引っ越しと、茶室の茶会の準備で数ヶ月時間を費やすこととなります。


今年は事故もなく山に入ることができて良かったです。にゃー

劇的な能登一人旅(その弐)

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     【洗面所で顔を洗います】                【朝食は囲炉裏前です】


12月2日の朝も不安定な空模様です。朝から晴れたり雷になったり・・・。

でもそれが能登の天気とのこと。


枯れ紅葉を見ながら顔を洗い、これまた美味しい朝ご飯を囲炉裏の前で一人で食します。

揚げたてのがんもどきが最高です。

いつになくゆっくりとかみしめながら外を眺めながらの食事です。



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     【薪焚き場で灰集めです】              【粗い篩いで簡単に篩います】


今日は予定がばたばたしてます。

午前中に茶室の炉用としての灰をさか本さから頂くことになっているので

お風呂の釜炊き場で灰をかき集めます。

細かいゴミなどがあるので篩いにかけて移し替えます。

灰を普通に手に入れることは現代ではなかなか難しく、

茶道具屋さんでお金を払わないと購入できない代物です。


それにしてもさか本さんの灰はいい灰です。

今月末の峰羅庵の茶室開きに間に合いそうです。


そんなこんやで10時過ぎになってしまいました。




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     【くうーちゃん大好きです】                   【猫みたいです】


おばあさんのくうーちゃんは本当に静かです。

一回もほえたところを見たことがありません!

はたからみたら猫みたいで、ポコニャンなんかよりとてもおとなしくて

こんなかわいいわんかちゃんだったら飼ってもいいかなあと。

たいちゃんはこんなかわいいくうーちゃんをいじめているので叱ってあげます。



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    【幻想的なゲストハウス】                【さか本裏の竹林で竹切です】


湖畔のゲストハウスは朝靄の中非常に幻想的です。

今度は竹入用の竹採取のためにさか本さんの裏手に回ります。

このために登山靴やレインコートを持ってきました。

いつもお風呂からみている裏手には初めて入りますが、ここはタケノコも採れてなんとも風情があります。

いい感じの竹を見つけて、鋸で切る時間がなくなってしまったので明日に回します。

お昼前になったのでいよいよ織陶苑 典座(てんぞ)さんに向かいます。


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 【織陶苑さんでの茶室でのお食事】            【なんと珠洲焼の長板総荘り】


こちらもいつも伺っている所なのですが、

珠洲焼の窯元で伏見窯という名前であります。

今年の春にご主人に珠洲焼の水指を依頼して、素晴らしいできばえで送られてきたのでまずそのお礼を。

そして、一緒に送って頂いた貴重な珠洲の土で私が苦心して造った素焼きの茶碗を渡して

窯に入れて頂くとなりました。車で来たのはこの理由もありました。

この珠洲土は本当に難しい土で、従来に赤土、白土に比べて非常にぱさぱさした感じで粘りけがありません。

いつものように広げていくと、すぐにぴりぴりとヒビがはいってしまいます。


ご主人とお話をしたあとは奥様がお料理をつくっている典座さんでお食事です。

なんと今回は茶室の部屋に通されました。そして目の前には火が入った釜と珠洲焼の長板総荘りです!!

触ってくださいといわんばかりで、食事よりもこちらの道具に目がいってしまい、

お点前の練習をしていると、ご主人から、

「隣に5人ほどご婦人のお客様がいらっしゃるので、食事の後にお点前していただけたら~」と

こんな機会はめったに無いことです。

「いえいえ」と謙遜しながらも最後には「やらせてくださいませ」と。

このような場でお点前をすることは自分にとってもかならず勉強となり糧となるであろうと。


普通の服ではありますが、帛紗をおかりしたのですが、ご主人のお父様は石州流でなんと帛紗のたたみ方が

全然違うので、裏千家用の帛紗を急遽用意して頂きました。




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   【本当に突然のお点前です】               【お父様は石州流でのお点前】

そして、5名のご婦人方は入ってこられました。

皆さん突然の事で喜んでいらっしゃいます。

口を揃えて「一期一会」と・・・。私も「これもご縁でございます」と・・・。


薄茶の長板総荘りのお点前を行いましたが、最近お稽古をしていたので

詰まることもなくスムーズに行えました。

ご主人のお母様は裏千家の方ですが、お褒めの言葉を頂き本当に嬉しかったです。

最後に石州流のお父様からお礼のお点前をして頂きました。

初めて石州流のお点前を拝見させて頂きましたが、帛紗の扱いなどが全く違いびっくりしました。

以前、武者小路千家のお点前を拝見してびっくりしたのですが、

他の流派を見るということはある意味勉強になるかもしれません。


この場での突然の出来事は、多分一生忘れることはないかと思います・・・。


そして、帰り際にご主人から、「アルバイト料」ということで私が正客様用に選んだ珠洲焼に萩釉をかけた

みたこともない珠洲焼の茶碗を頂きました!!

私が一目惚れで決めてしまったお茶碗はご主人が以前造られたお茶碗でした。

これはなんともいえない由緒となりそうです。





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      【廃線になった珠洲駅】                【正福寺で夜にお茶のお稽古】


さか本さんで茶箱点前の為に帰る際に、廃線となった珠洲駅に寄ってきました。

駅舎は珠洲の物産売店となっていました。
やはり廃線となってしまった能登鉄道は寂しいものです。


そして、昨日の夕食でお会いしたお寺に寄ってきました。

実はお会いした女性の方ははなんと裏千家の先生で、今日の夜19時からお稽古を

このお寺で行うようなのです。

夜になると、この付近は真っ暗になってしまうので

明るいうちに場所を確認するために偵察に行ってきました。お寺の名前は正福寺さんで

しだれ桜が有名なようで、相当大きいお寺でした。

さか本さんで夕食を食べてからまた来ることとしました。



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   【ゲストハウスでの茶箱茶会】             【侘助君も茶道をやってほしいな】


さか本に戻って、早速ゲストハウスで茶箱茶会です。

床は石ですが、床暖房なのでとても暖かいです。

裸足で全く問題ないくらいなのです。

石を畳にたとえて、ちょうど小間ぐらいに大きさなので外の景色を借景として

茶箱 雪点前を行いました。

車で来たのはもちろん茶箱を持参するためで、神楽坂の先生からお借りした春慶の茶箱です。


侘助君も興味津々です。



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      【ご主人と侘助君】                   【家宝となる珠洲 茶碗】


侘助君は点てたお抹茶を美味しいと言ってくれました。

私が子どもの頃は抹茶なんて苦くて飲めなかった思いがあるので本当に嬉しい限りです。

いつもご主人が侘助君にお抹茶を点てているらしいです。


無事茶会が終了し、母屋に戻るとご主人からなんとプレゼントがありました!

お礼ということでなんとご主人が師事している珠洲焼の陶芸家の方が造った珠洲焼茶碗を頂きました。

またまた大変貴重な珠洲焼のお茶碗を頂いて、これは自分にとって家宝となるでしょう。



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     【正福寺さんでのお稽古】               【茶箱を用意して頂きました】


さか本さんではお酒を飲まないで、またまた美味しい夕食を頂いて

例の正福寺に19時過ぎに車で向かいます。さか本さんから20分ほどです。

外はなにか雪交じりになってきて、今日の夜には雪でも降るかもしれません。


お寺に行くと、先生がすでに5名の女性の方にお稽古をされていました。

はじめて、野々田式の切り替え機能付き電熱炉を拝見させて頂きました。


皆さんは壽棚での薄茶点前です。

私も最後に同じお点前ができれば幸いかと思っていたのですが、

私が昨日、茶箱点前の緑色の教本を置いていたのを発見し、是非見てみたいという話になったのです。

先生はしばらく茶箱点前をされていないようでした。

先生はちゃんと茶箱を用意してくれました。

せっかくの心遣いを無駄にしてしまってはいけないので、昼間と同じように茶箱 雪点前を行いました。

お稽古が終わったのは22時くらいでした。

車でさか本に戻って、お風呂に入って明日も早いのでそのまま寝てしまいました。


それにしてもさか本2日目は本当に充実、かつ思い出に残る一日となりました。

やはり、さか本さんでは2泊するべきで、1泊では本当にもったいないです。


是非、今後とも2泊を遂行したいと思います。


3日目はいよいよ能登からおさらばで、群馬の沢渡温泉に来るまで7時間かけて向かいます。

さか本さんでの仕事はまだ、竹切りが残っているので、明日は6時に起きて

朝食前に竹切りを行いたいと思います。


外は本当に冷えています・・・・。



劇的な能登一人旅(その壱)

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 【シビックの中でシュラフにくるまりました】         【七尾の北島屋さんの茶臼】


12月1日から4日にかけて能登さか本さんと沢渡温泉まるほん旅館の一人旅で出て参りました。


この旅行の為にスタッドレスタイヤに平日朝早くおきて一日一本タイヤを交換していました。

どうもこの時期は北陸では雪が降りそうな感じです。


前日の木曜の夜8時に家を出発して、関越道を経て北陸道の米山SAでサービスエリアビバークで

車の中でシュラフで寝ました。厳冬期用のシュラフなので外は0度でもぬくぬくでした。

天気は夜通し嵐のような感じ、車が横に揺れたり雷が鳴ったり・・・。

これが日本海の天気なんですよね。


朝6時起床で能登に向けて出発です。

目覚めてみると雨もやんでいて晴れ間も見えてきました。

今日は一日天気は持つのかと思ったらそれは大きな間違えでした。


今回は行きに七尾により、今年の四月に伺って茶臼を挽かせてもらった北島屋に寄ることに。

しかし、ご主人は外出中で奥さんが留守番。今回は石臼を挽かずに挨拶だけ言って七尾を後に。




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      【窓岩で本焼きそば】                【すっかり紅葉が終わりのさか本】


七尾を出る頃になると突然空が暗くなって雨が土砂降りです。

能登有料道路を進み、日本海側の曽々木海岸の窓岩で昼食です。

今後は美味しいご飯を食べることとなるので、昼ご飯は粗食としました。

前から気になっていた焼きそばの食感を味わえる「本焼きそば」を食べてみることに。

一応、シュラフと共にバーナーなどの登山用具を持参していたので

お湯を沸かして興味津々で食べてみました。確かにペヤングと比べると食感が違う感じです。


時間も14時くらになったのでさか本さんに行くことにしました。

紅葉がすっかり終わってしまっている入り口ではたいちゃんとくうーちゃんの歓迎が待っています。

特にたいちゃんは服をべろべろなめてきます。犬が嫌いなひとは困ってしまいます。



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    【暖炉を囲炉裏でぽかぽか】             【たいちゃんがくうちゃんをいじめます】


宿の中は、暖炉と囲炉裏の炭火で暖かいです。

そして今日と明日はなんと私のみの宿泊で完全に貸し切り状態です!

本当に静かな旅行です。今までさか本で貸し切りはなかったので楽しみです。

外では、くうーちゃんがたいちゃんにいじめられて顔をかまれたりして顔の形が変わってしまいました。




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      【ゲストハウスにて】                 【明日使用する自作の茶碗達】


大好きなゲストハウスからはのどかな風景が望めます。

明日のゲストハウスでの茶箱茶会の為の準備を早々に始めました。

使う茶碗や茶箱、茶巾、茶筅などを用意して

お抹茶を濾して冷蔵庫に入れておきます。


このために車できたような感じです。

それにしてもこのゲストハウスは本当に素敵です。

私がよく聞くジョバンニ・ミラバッシのCDをコピーして持参してここへ寄付をしました。

寄付というか私ずっとここで聞きたいからです。





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   【侘助君はもう幼稚園生】                 【菜の花ちゃんは小学一年生】


宿に戻ると侘助君と菜の花ちゃんが幼稚園と小学校から戻っていました。

侘助君はすかっり大きくなっていましたが、まだまだ子どもで無邪気です。

菜の花ちゃんは小学生なので大人になった感じです。

でも、二人ともこの風土と坂本さんの教育なのか本当に素直で素敵な子ども達です。

東京ではこんな子ども達には出会わないかもしれません。





能登1201-09 【なんとおんぶができるように】


なんと侘助君は菜の花ちゃんをおんぶできるようになりました。

いつまでもこんないい子でいてくれればいいです。



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     【この蕎麦は美味しいです】           【ブリしゃぶのうまさでで倒れるかと・・・】


貸し切りの夕食かとおもったのですが、いつも坂本さんがお世話になっている

近くのお寺さんの住職家族が蕎麦を食べに来るようです。

この方たちとの出会いがさらなる方向性を引き出す要因となりました。


夕食はまずさか本さんが蕎麦打ちをした新蕎麦です。

これはいつ食べても美味しいのです。

そして、鍋が出てきます。今までさか本さんでは鍋物がなかったので楽しみ楽しみ。

まずは、鍋には豆腐が入っていますが、

そのあとにぶりの刺身が出てきます。

そのまま食べるのではなくて、なんとしゃぶしゃぶだそうです。

ちょうど能登半島はこの時期はブリの季節でとても油乗って美味しいようです。

この油を落とすのにしゃぶしゃぶはちょうどいいようです。

ポン酢に大根おろしを入れて食べますが、初めてのブリしゃぶは最高です!

こんな美味しい食べ方があったんですね~。

ブリさん本当にごめんなさい。マグロさんより美味しいです。


その夜は本当におなかは破裂するのではないかと思うほどでした。

多分数キロは太ったかと思います。


明日はいよいよ茶箱茶会と茶道具にまつわる事務作業がありますので

23時ぐらいで就寝となりました。

鉱泉であるお風呂はもちろん最高でした。

漆塗りの浴槽からの竹林はいつ見ても荘厳です。


能登二日目に続きます






茶壺の季節

茶壺 【毎年お会いするのですが・・・】


先週のお稽古だったのですが、いよいよ茶壺の季節となりました。

毎年お会いするのですが、なかなか覚えていません。

というか手についていないと思います。

真の結びよりかえって行、草の淡路結びが難しいです。


今年こそはちゃんと体にしみこませたいです。

なぜなら自宅の茶壺がひも付きであるからです。


今年は登山の為に茶壺付花月は出席出来なかったのが残念でした。



竹台子 【竹台子でのお稽古】


通常のお稽古では竹台子が使っての長板総荘りのお稽古ですが

薄茶の方が、火屋の扱いなどが多少違って難しいなあと。


12月末の峰羅庵のオープンハウス茶会では竹台子を使おうかと思っています。


私事ですが、明日から来週の月曜日まで一年を精算するための

一人旅に出てきます。

いつもの定宿、能登さか本で二泊して、そして定宿の中之条の沢渡温泉へ車で行って参ります。

今日の夜出発で、北陸道の米山SAでシュラフにくるまって寝る予定です。